第14回作品紹介(4)「ドキドキ注意!!報」 | Home | スプラッシュマウンテンになってる?

第14回作品紹介(5)「ドロボウと宝」

2015年12月 5日 (土)

やっちまった…俺はもうダメかもしれねぇ…

へへっ、昔おふくろが言ってたっけな…

「男は出来ない約束はしてはいけないよ――

 人を悲しませてしまうからね」

そう言って涙を流したおふくろの横顔が、

メダルの肖像みたいに、俺の網膜に焼きついて離れない。

 

おふくろはこうも言っていた…

「それでも約束を守れなかったら…

 はやめに謝りなさい」

 

楽しみに待っていた方、ごめんなさーーーーい!!!!

 

良い子は寝よう☆

 

今回紹介するのは、

北野原ゆきえさん(小6)の、「ドロボウと宝」という作品です。

001

 

 

【あらすじ】

 

宝の名は「夜のかけら」

 

この中にはたくさんの宝石が入っており美しい音色をたてる……

 

そして

 

満月の夜には金色にかがやくとか

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

その宝をもとめる

 

兄弟がいた

 

このあらすじ、すごくいい文章でしょ

自画自賛じゃありません!

なぜならこれは、「ドロボウと宝」の2Pのモノローグそのままだからです。

これ、ジャンプの大型新連載っスか!?

むちゃくちゃワクワクする~!!

 

しかも、凄くキャラが強くって

物語に引き込まれました。

 

・ドロボウ兄→腕っ節も強くまともな人?だが、妹に振り回される。

 

・ドロボウ妹→兄を引っ張る行動力があるが、ドジで天然、ミスが多い

 

・追いかけてくる警察→2人の逮捕を狙うが、常に勘が頼り。かわいい動物に目がない

 

ざっくりいうと、このような性質のキャラたちなのですが、

街の探索、警察との追いかけっこ、ダンジョンでのワナ…

と、さまざまなトラップがある中で、どんなできごとに対しても、

キャラを守ったリアクションを返していきます。

002

 

そうすると、キャラをつかんだ読者はだんだん、

出来事に「このキャラだったらこうなるはず!」という、

予想をして読めるようになります

 

こうなると、何が起こっても面白い!!

キャラクターを中心に考えられた、素晴らしい完成度の作品でした。

 

非常に惜しかったのは…特定の主人公がいないこと

 

物語としては、文句なしの面白さを持っていたし、

キャラも描けていたけど、

兄と妹・刑事のキャラが同じくらい強いし、

2人を主役として描いているので、

誰目線で読めばいいのかが分かりませんでした

 

妹が主役だったら……更に上の賞だったのは間違いありません

 

まんがは、無意識のうちに、

「私がこの子(主人公)だったら…」と想像しながら読むもの。

 

たくさんのキャラを描ける北野原さんだからこそ…

みんなが楽しくなる主役を物語に作りましょう

 

プロ顔負けの構成力を持つ北野原さん!

第15回では大賞を目指してください


【おわび】
今週ついに、更新回数さえも守れなかったので…

来週こそは…必ず…

3回更新します!!(月水金)

みんなは、約束を守れる大人になろう!!

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