やっちまった…俺はもうダメかもしれねぇ…
へへっ、昔おふくろが言ってたっけな…
「男は出来ない約束はしてはいけないよ――
人を悲しませてしまうからね」
そう言って涙を流したおふくろの横顔が、
メダルの肖像みたいに、俺の網膜に焼きついて離れない。
おふくろはこうも言っていた…
「それでも約束を守れなかったら…
はやめに謝りなさい」
楽しみに待っていた方、ごめんなさーーーーい!!!!
良い子は寝よう☆
今回紹介するのは、
北野原ゆきえさん(小6)の、「ドロボウと宝」という作品です。

【あらすじ】
宝の名は「夜のかけら」
この中にはたくさんの宝石が入っており美しい音色をたてる……
そして
満月の夜には金色にかがやくとか
・・・・・・・・・・・・・・・
その宝をもとめる
兄弟がいた
このあらすじ、すごくいい文章でしょ
自画自賛じゃありません!
なぜならこれは、「ドロボウと宝」の2Pのモノローグそのままだからです。
これ、ジャンプの大型新連載っスか!?
むちゃくちゃワクワクする~!!
しかも、凄くキャラが強くって、
物語に引き込まれました。
・ドロボウ兄→腕っ節も強くまともな人?だが、妹に振り回される。
・ドロボウ妹→兄を引っ張る行動力があるが、ドジで天然、ミスが多い
・追いかけてくる警察→2人の逮捕を狙うが、常に勘が頼り。かわいい動物に目がない
ざっくりいうと、このような性質のキャラたちなのですが、
街の探索、警察との追いかけっこ、ダンジョンでのワナ…
と、さまざまなトラップがある中で、どんなできごとに対しても、
キャラを守ったリアクションを返していきます。

そうすると、キャラをつかんだ読者はだんだん、
出来事に「このキャラだったらこうなるはず!」という、
予想をして読めるようになります。
こうなると、何が起こっても面白い!!
キャラクターを中心に考えられた、素晴らしい完成度の作品でした。
非常に惜しかったのは…特定の主人公がいないこと。
物語としては、文句なしの面白さを持っていたし、
キャラも描けていたけど、
兄と妹・刑事のキャラが同じくらい強いし、
2人を主役として描いているので、
誰目線で読めばいいのかが分かりませんでした
妹が主役だったら……更に上の賞だったのは間違いありません
まんがは、無意識のうちに、
「私がこの子(主人公)だったら…」と想像しながら読むもの。
たくさんのキャラを描ける北野原さんだからこそ…
みんなが楽しくなる主役を物語に作りましょう
プロ顔負けの構成力を持つ北野原さん!
第15回では大賞を目指してください
【おわび】
今週ついに、更新回数さえも守れなかったので…
来週こそは…必ず…
3回更新します!!(月水金)
みんなは、約束を守れる大人になろう!!