第16回作品紹介(3)「夕月ちゃんには怖くない!」
2016年12月30日 (金)
3作目は、
永田モナカさん(小6)の
「夕月ちゃんには怖くない!」
という作品です。
【あらすじ】
主人公の友達・夕月玲里は霊感が強い。
でも、それ以上に変わっているのは、
怖ろしい霊にもまったく動じず、
ツッコミさえかましてみせること!
彼女には怖いものなしなのか…。
なにこれ、怖ッッッ!!!!!!
「怖い絵を描ける」ということ
それは人にないひとつの才能です!
どんなに絵がうまい先生でも、
「私にはホラーはムリです」という先生が
たくさんいます。
それは、お話を作るのが難しい、
ということもあるのかもしれないけど、
本当に「怖い絵がかけない」んです。
もちろん、「怖い」だけじゃありません!
人と違う絵が描けるというのは、
それだけで一つの立派な武器です。
漫画を描く上では、弱いところを直すことも
すごく大切だけど、それ以上に、
出来ることを伸ばしていくことが大切です。
それにしても、永田さんの怖い絵を描く才能は、
ズバぬけているとキノコは感じました!!
しかも、それでいながら、
女の子はこの美麗さです。
「好きな先生」の欄に、いしかわえみ先生のお名前がありましたが、
まさにいしかわ先生に通じるものを感じますね!
あまりにも怖すぎるので、ここに掲載するのは
遠慮しましたが、ゴロッ…と落ちている首に対して
「あぁ…パイナップルか…」
とつぶやくなど、玲里のキャラも立ってます。最高です。
このまんがも、8Pという短いページ数で書かれているので
仕方がない面もあるのですが、
いちばん残念だったのは、
「結局何の話だったんだろう?」というところで、
お話が終わってしまったところです。
玲里のキャラが強いのは、すごく良かったのですが、
玲里のキャラを立てたところで、
お話全体が終わってしまいました。
キノコは、
「おおっ、すげぇキャラが出てきた!
これからどうなるんだろう??」
と思っていたから、
「終わりかぁ~~」
と残念に感じました。
玲里という強烈キャラがいれば、どんなことでも面白く出来そうです!
主人公は、玲里ではないから、
・霊感のない主人公と玲里が一緒に霊にあったら…?
・学校で可哀想な霊に出くわしてしまったら…?
・そんな玲里だけど、唯一苦手なものがあって…?
・その力を活かし、好きな男子と2人きりになる作戦を…?
例えばこんな風に、強烈なキャラをもつ玲里が
どんな問題にぶつかっていくのか、そこまで読みたかった!!
起承転結の「起」でお話が閉じてしまった印象でした。
キャラをつくる力はじゅうぶん!!
是非次は、ストーリー作りにチャレンジしてみてくださいッス