第16回作品紹介(2)「ミルキーと作ろう さといものくずもち」
2016年12月29日 (木)
富…名声…力
この世の全てを手に入れた受賞者
まんが家で賞
そんな受賞者からのプレゼントは
ある男を更新へと追い立てた…
絵花さんからいただきました!
いつも作家さんの横で
(いいな~~色紙、俺も欲しいな~~
キノコさんも要ります?って言ってくれないかな~~
でも、編集長にころs…怒られそうだな~~)
と思っていたキノコ。
色紙をもらうなんて人生初体験!!!!!
うぉ~~~やったぜ~~~~
世はまさに、大更新時代!!
松岡明梨さん、絵花さん、あらためて受賞おめでとうございます☆
小学生のみんなには元ネタが分からないナレーションで
世代がバレたところで、紹介いきます!
2作品目は、
うたねこさん(小4)の
「ミルキーと作ろう さといものくずもち」
という作品です。
【あらすじ】
マジで本当に暇を持て余している小学生・田中みどり。
家はだんご屋だが、みどりはおてつだいが大嫌い。
そこに、おかしの国から妖精があらわれる。
それでもやる気のないみどりだったが、
家にはイケメンの妖精が住み着いていると分かり
彼の気を引くために、くずもち作りにはげむ!
正直にいいましょう。
キノコは一生このまんがを思いつきません。
最初に読んだとき、度肝を抜かれました。
この発想はなかった!!
「りぼん」には、まだあまりないけれど、
世間は「料理」「グルメ」まんががずっとブーム!
グルメを主題としていないまんがでも、
食べるシーンを積極的に取り入れていることは
多々あります。
そうした流れを感じ取ったのか、
それとも、うたねこさんがくずもちを
作ったことがあったのか、実家がおだんご屋さんなのか?
いずれしても、素晴らしい感性を持っています。
さらに8Pという短いお話の中でも、
しっかりと起承転結があり、うまくまとまっています。
8Pという制限の中で描いていたとしたら、
もしかしたら、これ以上の構成はないかもしれません。
衣装へのこだわりや、絵柄も「妖精」というテーマにピッタリですね!
でも、もしもう少し長いまんがを描けるのなら…
主人公が「戻ってくる」ところがあれば、さらにいいですね!
以前、「人は大切なものを探しに旅に出て
家に帰ってそれを見つける」という言葉を紹介しました。
そう、妖精に会うという魔法のような出来事のあとには、
主人公は現実の問題に向き合わなければいけません。
ハリー・ポッターや、ナルニア国物語でも、
主人公達はつまらない現実へと帰る宿命を持ちます。
なぜならそれが、読者との接点でもあるからです。
今回、主人公の目標は「イケメンの妖精にお近づきになること」
だけど、例えば「お父さんの手伝いをすること」
「好きな男の子に変わったプレゼントをあげたい」
「お母さんに感謝を伝えたい」
そんな現実の目標があって、ミルキーとつくったお菓子が、
主人公の現実に影響を与えたら、さらに面白くならないかな??
妖精という魔法に出会ったことで、
主人公の毎日がどう変わるのか??想像してみましょう!
それともうひとつ。
誰でもいいから、くずもちを実際に食べて、
おいし~~~~
って顔をしている絵が欲しかったです!
例えば、ご飯をおいしそうに
「うめぇ~!今日の給食も最高~~!!」
とかいって食べている男の子がいたら、
好きになるかどうかはおいといても、
「ふふっ」って思えて、悪い気持ちはしないですよね。
「おいしく食べてる」って凄くパワーのある、幸せな絵なんです。
だから、そんなシーンが見られたらもっと嬉しかった!
次回はもう少し長い作品にチャレンジしてみよう!!