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第16回作品紹介(1)「dreamyくまピー」

2016年12月28日 (水)

キノコは死なん…何度でも甦るさ!

 

 見学に来てくれた子にも

 

「あの…ブログ…楽しみに待ってますよ」

 

と悲しそうにいわれたので…

 

2016年も残すところあと5…いや4日!

ここから大晦日まで毎日作品紹介します!

 

え?息を吸うように嘘をついてる!?

 

大丈夫!だってもう…送信予約してあるっスからねっ

息を吸うように業界の秘密を暴く男!

早速いきまーす!

 

一作目はちぇりーさんの「dreamyくまピー」という作品です。

 

Dreamy1_2

【あらすじ】

主人公のかりんはぬいぐるみが大好き。

家はたくさんのぬいぐるみで賑やかだけど、

実は引っ込み思案で友達といえるような友達もいない。

ぬいぐるみがいれば友達なんていらない――

そう思っていたかりんだけど、

ある日ぬいぐるみが動いているのを見ちゃって!?

Dreamy2

 

 

皆さん見てください!この繊細な線を!!

ちぇりーさんは5年生なのですが、既にこの時点で、

プロ級に細い線が引けています。

 

元々の繊細な絵柄が、細い描線によって際立って

ぬいぐるみたちの可愛さが存分に感じられました!

 

また、ぬいぐるみたちや主人公が、

笑ったり泣いたりと表情豊かで

キャラクターの感情を文字でなく絵で表現出来ていたのも

超小学生レベルのまんが力!だと思います。

 

実はこのまんが、お話もよく出来ています!

 

ぬいぐるみの中のくまピーが

「友達の大切さをしってほしい」

と話しかけたところから、主人公の価値観が変わっていきます。

 

よく出来ている…よく出来ているのですが…

これがあったら、さらに良かった!というポイントがあります。

 

それは、「楽しみに読み進めるキッカケになるできごと」

小難しくいえば、「サービス」や「娯楽」です。

 

実は、友情まんがは、恋愛まんがより難しいです。

それはなぜかというと、「友達を大切に」「友達がいないなんて」

という価値観は、誰もが共感出来る正しいものである一方で、

道徳的で娯楽性に欠けるからです。

 

恋愛まんがは、「男の子に恋をして告白する」というだけで、

もう既に、一種のサービス(ドキドキとかキュン)があるから、

友情まんがより作りやすい面があります。

 

「アイドルの●●くんと●●くん 実は親友!!

という記事には、ファン以外はあんまり惹かれないけど

「アイドルの●●くん、熱愛!!お相手はAさん」

だったら、ちょっと気になりますよね。

人は悲しいイキモノですね…でも、それが漫画(娯楽!!)

 

友情まんがなら、そうっスね、例えば…

「友達の大切さを知ってほしいの…」というくまピーに対して

くまピーの両腕を引き裂こうと引っ張りながら、

「ぬいぐるみに友情の何が分かる…」(ゴゴゴゴ)

「いたいたいたい!裂ける裂ける!!」

みたいな展開の後に、

「あ~綿出るかと思ったよ…」とかリアクションしつつ、

「なんで友達がいらないのか?」という主人公の考えを語り、

それを覆すような友達が出てくる…

あるいはくまピーが予想外の手段で友達を…

もしくは、くまピーののろいが炸裂し…!?

そんな風に演出したら、

エンターテインメント性が高まる感じがしないかな??

 

(これは、ちぇりーさんの作風じゃないかもしれないっスね

 例としてとらえてください!)

 

ちぇりーさんには、しっかりとお話をつくる力も、

表現する画力もあるから、

次は「どうやったら読み人が楽しいかな?気になるかな?」

という点を考えてみよう!!

 

17回への投稿、お待ちしてます☆

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